SCORER Edge HLSの設定方法

SCORER Edge のカメラ種別として追加されたHLS(HTTP Live Streaming)の配信側設定方法をご説明します

1.HLSとは

 HTTP Live Streaming の略で、Apple社が独自に開発した規格です。多くの配信メディアで利用されており、映像配信のファーストチョイスになっています。ストリーミング配信としては遅延が少なからず発生しますので、リアルタイム性のあるユースケースには不向きですが、数秒の遅延が許容できる場合はコストパフォーマンスに優れる手法となる場合があります。

 SCORERにおいては、HLSの配信側機器と受信側(解析側)機器が存在するシステム構成となります。カメラからの映像を配信側機器(raspberry Piなど)が受け取り、HLSで配信を行います。ここで発行されたURLを基に、受信側(解析側)機器が映像を受け取り、AIによる解析等を行います。この構成にすることで、GPUなどの電源・排熱などの設置環境条件の厳しい解析機器とカメラ設置場所が離れていてもシステムを構築することができるようになります。なお、SCORER Edgeから配信するHLSはSCORERプラットフォームでセキュアな通信を実現しているため、外部からの映像閲覧はできません。(SCORER Cloudにて提供されるVPN機能が必要です。)

2.SCORER Edge上での設定方法

 ※SCORER Edgeのバージョンによって利用可否や設定画面構成が違う場合がありますのでご注意ください。

 「Add Stream」でWeb CameraやIP Cameraなどの有線接続カメラを作成します。

 各種設定を行う際に、SCORER Edgeのデバイスがraspberry Piの場合は「Hardware Acceleration」をDisableにしてください。

 「Broadcasting」タブにて、「HLS」タブを選択、トグルボタンで機能をEnableにして保存し、カメラを有効化

 「Target Duration」と「Playlist Length」は配信する頻度を設定するものです。デフォルトはそれぞれ5になっていますが、一般的にはTarget Duration:1~2、Playlist Length:2~3で利用されるケースが多いです。

 カメラが有効化されたあとにURLをコピー

ここまでで、HLSの配信側の設定は完了です。
これを基に受信側(解析側)に設定することができます。

参考までに、受信側の設定を以下に例示します。

 カメラ作成時にHLSを選択します。

 HLSのURLを入力します。

 ※SCORER Traffic Counter EdgeではソリューションUI(80番ポート)でカメラ作成を行う必要があります。